本日は皆で文化財修理の研修として浜松を訪れました。
まずは 秋葉山本宮 秋葉神社
まもなく修理工事が始まる 神門 を中心に見学。
数年前に新築された楼門もあり見どころ満載でした。
浜松市指定有形文化財である神門の工事は
NPO静岡伝統建築技術協会 (http://www.bansyoukai.com/)
の設計監理のもと令和5年3月末(予定)まで行われるとのことです。
今回は修理中の見学を念頭に入れ、修理前の様子を頭に焼き付けに来ました。
深く調査をせずにざっと見ただけでも修理に苦労するであろうことが覗えました。
古建築の修理はただ直すのではなく
何十年もの先や百何十年も前のことを考え、検討し進めていきます。
各建物ごとの歴史や状況、保存、活用を考え修理方針の主軸を踏まえながらの
修理となっていきます。
一つの部材の修理にもいくつもの選択肢がある状況も出てくるのでとても難しいです。
次に向かったのが
浜松市引佐にある龍潭寺
つい先日、修理工事の終わった 井伊家霊屋(静岡県指定文化財)
を中心に見学。
修理完了して間もない建物の見学も、とても勉強になります。
今回、北陸で文化財修理の設計監理の経験を持つ方も一緒に見学に
廻って頂いたので色々な視点からの考察も聞けました。
龍潭寺では伝統建築の分野だけでなく
庭、緑、中間領域、視線、借景・・・など
家つくりにも大変役に立ちそうな発見もあり収穫大でした。
今回の経験も見学で満足せず実務に落とし込んでいきたいと思います。