制振装置に対しての質問にお答えしたので
私どもなりの考えを、ここでも紹介させて頂きます。
Q.質問
マイホームを建てるのにやはり心配なのは地震です。
制震装置(技術)にも色々あるようですが、違いがよくわかりません。
効果はもちろんのこと、コストも考慮すると
おすすめはありますか?。
A.回答
制震装置(技術)について
多くの会社、メーカー(建材メーカー)で色々なものが開発、提案されていますが
正直、何を選択するのかという答えは出せていません。
メーカーごとにメリットに関しては多くの事柄があげられてますが・・・。
まず、住まいを設計するにあたり基本的な考えとして、
機械設備(装置)ありきではなく、できるだけ建物自体のスキル(プランや構造)
で性能を出して快適な空間にしていくことが良いと思います。
主に温熱性能(断熱など)や耐震性能などがこれに当たります。
そして、それでもなお不足に思われるものに全体のコストバランスを考慮して
機械設備(装置)などを付加し性能をあげると良いと思います。
制震装置で考えてみると
耐震性能で建物自体のスキルをもたせ、どうしても不安に思うなら制振装置の付加を検討。
という感じです。
現在の一般住宅を設計(新築)するにあたり
制震の性能だけで基準法や性能評価は (公的指標を) クリアできないと思います。
※例外:伝統的な石場建て工法や社寺仏閣などに使う高度な構造計算をする場合は
評価の一部となる場合があると思います。
制震はあくまでも耐震でクリアしたものに対して付加するものと考え、
耐震性が基準法クリアレベルで制振装置を付加するよりも
耐震性、例えば耐震等級3(性能評価基準の1.5倍)にあげるほうが良いかと思います。
(コスト面では制振装置の種類によって前者の方が安くすむ場合もあるとは思いますが・・・。)
耐震等級の評価として同じ耐震等級3でも
仕様規定(あるルールのもとの条件で壁や梁の大きさを決めていく等)で設計する方法と
許容応力度計算(各部材の寸法や細かな数値を建物ごとに構造計算)で設計する方法があり
後者の方がより細かな計算となると考えています。
(検討している項目が違うので単純にどちらの建物が強いかということにはなりません。)
(やはり、後者の許容応力度計算の方がコストはかかります。)
~心地よい木組みの住まい~
木組みと土壁(自然素材) パッシブデザイン
静岡(清水)の工務店 木の家づくり
株式会社 大藤建設